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2026.01.30

ニキビと吹き出物の違いは?セルフケア・治療方法について解説

ニキビと吹き出物の違いは?セルフケア・治療方法について解説

ニキビと吹き出物はメカニズム的には同じ肌トラブルですが、できやすい年齢や原因、適切なケア方法に違いがあります。

また、ニキビや吹き出物に似た別のできものが隠れているケースがあるため、正しく見分けることが重要です。

この記事では、ニキビと吹き出物の違いについて詳しく解説します。それぞれの特徴・原因・ケア方法に加え、似たできものの種類、医療機関での治療方法などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

ニキビ治療について詳しくはこちら

ニキビと吹き出物の違い

ニキビと吹き出物の違い

ニキビと吹き出物は呼び方が異なるだけで、どちらも正式には『尋常性ざ瘡』と呼ばれる皮膚の状態です。

どちらも毛穴に皮脂や角質がたまり、そこにアクネ菌が増えることで炎症が起こるもので、医学的には同じものとして扱われています。

ただし、できやすい年齢や部位の違いから、日常的に呼び分けられることが多いです。

10代から20代前半の思春期頃に、おでこや鼻周りなど皮脂の分泌が多いTゾーンにできるものを「ニキビ」と呼ぶ傾向があります。20代後半以降にあごや口周り、頬などに繰り返しできるものは「吹き出物」と呼ばれることが多いです。

こちらは皮脂の過剰分泌だけでなく、乾燥や生活習慣の乱れ、ストレス、スキンケアの影響などが関係して起こります。ニキビと吹き出物はこのような条件で呼び分けられていますが、発生メカニズム自体に違いはありません。

ニキビの特徴・原因・ケア方法

ニキビの特徴・原因・ケア方法

ニキビは、特に10代を中心とした成長期に起こりやすい肌トラブルです。

ここではニキビの特徴・原因・ケア方法についてそれぞれ解説します。

ニキビの特徴

ニキビの大きな特徴は、10代から20代前半の成長期に多く見られる点です。

この時期は体が大きく変化する影響でホルモンの分泌が活発になり、皮脂の量が急に増えやすくなります。そのため、皮脂腺が多いおでこや鼻周りなど、いわゆるTゾーンにニキビができやすい傾向があります。

年齢とともに皮脂の分泌が落ち着くことで、ニキビも自然に減っていく傾向がありますが、間違ったケアを続けると悪化したり跡が残ったりすることもあるため注意が必要です。

ニキビの原因

ニキビの主な原因は、ホルモンバランスの変化による皮脂の過剰分泌です。

思春期にはホルモンバランスが乱れることで、皮脂腺が活発に働き、皮脂の分泌量が増えます。この皮脂が古い角質と混ざって毛穴に詰まると、ニキビができやすくなります。

また、睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスなどの生活習慣もニキビに影響するため注意が必要です。特に10代は受験勉強や人間関係などのストレスがたまりやすい時期のため、その影響でホルモンバランスが乱れてしまうことがあります。

体質や遺伝などの影響もありますが、これらの要因が重なることで、ニキビができやすい状態になってしまうのです。

ニキビのケア方法

ニキビのケアで大切なのは、肌を清潔に保ちつつ、刺激を与えすぎないことです。

洗顔は朝と夜の1日2回を目安に、たっぷりの泡でやさしく洗いましょう。ゴシゴシ擦らず、皮脂や汚れを包み込むように洗うことがポイントです。

さらに、洗顔後は保湿をしっかり行うことも大切です。肌が乾燥すると皮脂が余計に分泌されやすくなるため、化粧水や乳液で水分と油分のバランスを整えます。

また、ニキビを触ったりつぶしたりしない、十分な睡眠時間を確保する、栄養バランスの良い食事を心がける、ストレスをため込まないなどを心がけることも大切です。

セルフケアで改善が難しい場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

吹き出物の特徴・原因・ケア方法

吹き出物の特徴・原因・ケア方法

吹き出物は、主に20代後半以降に見られやすい肌トラブルで、『大人ニキビ』と呼ばれることもあります。

ここでは吹き出物の特徴・原因・ケア方法についてそれぞれ解説します。

吹き出物の特徴

吹き出物の特徴は、肌が乾燥している状態でもできやすい点にあります。思春期ニキビのように皮脂が多く分泌されているわけではなく、むしろ水分不足の肌に現れることが少なくありません。

あごや口周り、フェイスラインなどのUゾーンにできやすく、同じ場所に何度も繰り返し発生しやすいのも特徴です。

吹き出物は、角質がうまくはがれずにたまってしまい、その結果、毛穴が詰まって炎症を起こすことで生じます。そのため、触ると硬く感じたり、芯があるように感じたりすることがあります。

吹き出物の原因

吹き出物の原因は一つではなく、複数が重なって起こることが多いです。

代表的なものとして、睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスなどの生活習慣が挙げられます。

これらの原因が重なると肌のターンオーバーが乱れ、古い角質がたまりやすくなります。その結果、毛穴がふさがり、吹き出物ができやすい状態になるのです。

さらに、女性の場合は生理前後のホルモンバランスの変化も大きく影響します。ホルモンの変動によって皮脂の分泌が増えたり、肌が敏感になったりすることで、定期的に吹き出物が悪化することもあります。

吹き出物のケア方法

吹き出物のケアでは、まず生活習慣を見直すことが大切です。

栄養バランスの整った食事を意識し、十分な睡眠時間を確保しましょう。ストレスをため込みすぎないよう、リラックスする時間を持つことも大切です。

スキンケアでは、肌を清潔に保ちながら、保湿をしっかり行うことがポイントになります。洗顔はたっぷりの泡でやさしく行い、洗いすぎないよう注意します。

その後、化粧水や乳液でしっかり水分を補い、肌の潤いを保ちましょう。乾燥を防ぐことで、肌のバリア機能が整い、吹き出物ができにくい状態につながります。

セルフケアで改善しにくい場合は、医療機関に相談することも検討してみてください。

ニキビ・吹き出物に似たできもの

ニキビ・吹き出物に似たできもの

ニキビや吹き出物に似たできものには、以下のようなものがあります。

  • 粉瘤
  • 毛嚢炎
  • 脂漏性皮膚炎
  • 稗粒腫

ここでは上記4つのできものについてそれぞれ解説します。

粉瘤

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に古い角質や皮脂などがたまることで生じる良性のできものです。

表面が盛り上がり、中央に黒い点が見えることもあるため、大きなニキビのように見える場合があります。

しかし、ニキビよりも皮膚の深い部分にできる点が大きな違いです。粉瘤は内容物がたまることで徐々に大きくなったり、押すと独特のにおいがしたりする特徴があります。

自然に治ることはなく、薬やスキンケアでの改善も期待できません。根本的な治療には手術が必要となるため、粉瘤が疑われる場合は医療機関で相談することが大切です。

毛嚢炎

毛嚢炎は、毛穴の奥にある毛根の周りに細菌が入り込み、炎症を起こした状態です。

白ニキビに似た小さなブツブツができるため、見た目だけでは区別がつきにくいことがあります。

毛が生えている部位であれば、顔だけでなく体のさまざまな場所に起こる可能性があり、1個だけでなく数個~数十個まとまってできる場合もあります。

毛嚢炎は、洗顔やひげ剃りなどでできた小さな傷から細菌が入ることが主な原因です。炎症が軽い場合は清潔な状態を保つことで自然に落ち着くこともありますが、赤みや痛みが強い場合や、数が増えていく場合は注意が必要です。

症状が続くときは、早めに医療機関を受診しましょう。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌が多い部分に起こりやすい皮膚の炎症です。

顔や頭皮、生え際などに赤みが広がり、かゆみや皮むけを伴うことがあります。

ニキビのように毛穴ごとにポツポツできるというより、広範囲に赤みが広がる点が特徴です。

この皮膚炎は、皮脂の分泌量や皮膚に常在しているマラセチア菌の影響が関係しています。ニキビ用のスキンケアでは改善しにくいため、赤みやかゆみが続く場合は、医療機関で適切な治療を受けることが大切です。

稗粒腫

稗粒腫は、1〜2mm程度の小さな白いブツブツで、白ニキビによく似た見た目をしています。

痛みやかゆみ、においはなく、炎症を起こさない点がニキビとの大きな違いです。

良性のできもののため、放置しても健康上の問題はありません。ただし、見た目が気になる場合は医療機関で除去することも可能です。

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ニキビ・吹き出物の治療方法

ニキビ・吹き出物の治療方法

ニキビ・吹き出物の治療方法には以下のようなものがあります。

  • アドバテックスレーザー
  • IPL(光治療)
  • サリチル酸ピーリング
  • マッサージピール
  • ダーマペン
  • 外用薬
  • 内服薬
  • 漢方

ここでは上記の治療方法についてそれぞれ解説します。

アドバテックスレーザー

アドバテックスレーザーは、ニキビや吹き出物だけでなく、赤みや毛穴など複数の肌悩みに対応できるレーザー治療です。

589nmと1319nmの2つの波長のレーザーを同時または単独で照射することで、炎症を抑えながら肌全体の状態を整えていきます。

この治療の特徴は、肌への負担が比較的少なく、施術後の赤みや腫れが出にくい点です。そのため、敏感肌の方やレーザー治療が不安な方にも検討されることがあります。

IPL(光治療)

IPLは、特殊な光を肌に当てることで、ニキビの原因に関係する菌や肌の赤みにアプローチする治療方法です。

ニキビができにくい環境を整えるとともに、肌のハリを取り戻す効果も期待できます。1回で大きな変化が出るというよりも、複数回の治療で徐々に肌状態の改善を目指す方法です。

施術後は肌が敏感になりやすいため、紫外線対策や保湿ケアを徹底することが重要です。

サリチル酸ピーリング

サリチル酸ピーリングは、古い角質をやさしく取り除くことで、毛穴の汚れ・詰まりを改善する治療方法です。

ケミカルピーリングの一種ですが、ピリピリとした痛みや赤み、炎症などの副作用が比較的少ない特徴があります。皮膚のターンオーバーの周期に合わせて、3週間~1か月に1回の頻度で施術を受けるのが理想です。

マッサージピール

マッサージピールは、真皮層のコラーゲンを増やすことで、肌のハリや質感の改善を目指す治療方法です。

肌のターンオーバーの促進により、美白効果も期待できます。ニキビそのものだけでなく、ニキビ跡が気になる方や、肌のハリ・ツヤを取り戻したい方に選ばれることがある方法です。

ダーマペン

ダーマペンは、髪の毛よりも細い極細針で肌に小さな穴を開け、肌本来の自然治癒力を引き出す治療方法です。

これにより、ニキビやニキビ跡、毛穴開きなど、さまざまな肌悩みの改善を目指せます。

肌の状態によっては、薬剤を併用する場合もあります。肌悩みに適した薬剤を使用することで、より高い効果が期待できる点が特徴です。

治療前には麻酔を使用するため、痛みが心配な方でも受けやすい治療方法といえます。

外用薬

外用薬は、ニキビや吹き出物の部位に直接塗ることで炎症を抑えたり、毛穴の詰まりを防いだりする治療です。

症状に応じて、いくつかの種類が使い分けられます。千里皮膚科では、以下の外用薬を扱っています。

ディフェリン 保険治療の中心となる外用薬で、軽症~重症まで幅広く使用可能。予防効果も兼ね備えています。
ベピオ 有効成分の過酸化ベンゾイルを2.5%含む外用薬で、ニキビの原因菌の殺菌と古い角質を除去する2つの作用があります。保険適応で処方可能です。
デュアック 過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンゲルの配合薬で、殺菌作用・ピーリング作用・抗菌作用によりニキビを治療します。保険適応で処方可能です。
エピデュオ アダパレンと過酸化ベンゾイルの配合薬で、難治性のニキビに高い効果が期待できます。副作用には注意が必要です。

使い方を誤ると肌への刺激になることもあるため、医師の指示に従って使用することが大切です。

内服薬

内服薬は、体の内側からニキビや吹き出物にアプローチする治療です。

皮脂の分泌や炎症に関係する働きを整える目的で処方されることがあります。千里皮膚科では、以下の内服薬を扱っています。

ミノマイシン アクネ菌の増殖を抑える効果が期待できる内服薬。耐性菌が生じにくいため、長期内服も可能です。
ビブラマイシン アクネ菌の増殖を抑える効果と、炎症を抑える効果が期待できる内服薬。日本皮膚学会の治療ガイドラインでも推奨されています。
ロキシスロマイシン 細菌の増殖を抑える効果が期待できる内服薬。濃度の高いものでは、殺菌作用が強まります。
イソトレチノイン レチノイドを主成分とした内服薬で、皮脂の分泌を抑えたり、毛穴詰まりを防いだりする効果が期待できます。高い効果が期待できる一方、副作用や禁忌事項があり、適切な服用・管理が大切です。(自費治療)

自己判断での使用は避け、必ず医師の説明を受けたうえで服用しましょう。

漢方

漢方は、皮膚表面の症状を改善するだけでなく、体全体のバランスを整えることを目的とした治療です。

ニキビ治療のガイドラインでは、『荊芥連翹湯』『黄連解毒湯』『十味敗毒湯』『桂枝茯苓丸』などが推奨されています。

参考:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023

ゆっくりと体調を整えていく治療のため、継続して飲み続けることが大切です。

まとめ

ニキビと吹き出物は呼び方が違うだけで、どちらも同じメカニズムを持つ肌トラブルです。

ニキビは思春期に多く、皮脂の分泌が主な原因であるのに対し、吹き出物は大人になってから起こりやすく、乾燥や生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの変化などが主な原因になるという違いがあります。

セルフケアでの改善が難しい場合は、医療機関での治療を検討しましょう。

千里皮膚科では、ニキビや吹き出物の治療に対応しています。

幅広い治療方法の中から、患者様の症状や希望に合った治療方法の提案が可能なため、お悩みの方はぜひ当院までご相談ください。

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監修医師紹介

院長

院長 花岡佑真花岡 佑真

経歴

  • 2005年智辯学園和歌山中学校・高等学校 卒業
  • 2011年大阪大学医学部 卒業関西労災病院 初期研修医
  • 2013年関西労災病院 皮膚科
  • 2015年大阪みなと中央病院 形成外科
  • 2016年大阪大学大学院医学系研究科皮膚科 特任研究員(形成外科診療にも従事)大阪国際がんセンター 腫瘍皮膚科
  • 2018年大阪大学大学院医学系研究科皮膚科 特任助教
  • 2020年大阪大学大学院医学系研究科皮膚科 病棟医長
  • 2021年10月千里皮膚科 開院

資格・所属学会

  • 日本専門医機構認定皮膚科専門医
  • 難病指定医
  • 日本皮膚科学会所属
  • 日本形成外科学会所属
  • 日本皮膚外科学会所属
  • 日本皮膚悪性腫瘍学会所属
  • 日本美容皮膚科学会所属
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