シミ取り治療を検討している場合に気になるのが、「ダウンタイム期間はどれくらいなのか?」「仕事や日常生活に支障は出ないのか?」といった点です。
シミ取り後の肌は一時的に敏感な状態になり、赤みや腫れ、かさぶたなどが見られることがあります。
ただし、ダウンタイムの長さや症状の出方は施術方法や肌質によって異なり、すべての人に強い症状が出るわけではありません。
この記事では、シミ取りの施術方法ごとのダウンタイムについて詳しく解説します。
ダウンタイム中の過ごし方のポイントやよくある質問などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
シミ取りのダウンタイム期間
シミ取りのダウンタイムは一般的に1〜2週間程度が目安となりますが、施術方法によって期間や症状は大きく異なります。
| 治療方法 | ダウンタイムの目安 |
|---|---|
| ハイドロキノン・レチノール(トレチノイン)療法 | 1〜2週間程度 |
| レーザー | 1〜2週間程度 |
| ルビーブライトニング | 数十分〜1日以内 |
| IPL(光治療) | 数時間〜数日 |
| ピーリング | 数時間〜数日 |
| エレクトロポレーション・イオン導入 | ほとんどなし |
レーザーのようにかさぶたや赤みが出やすく、比較的長めのダウンタイムになる傾向がある一方で、IPLやピーリングの治療は比較的ダウンタイムが短い傾向があります。
各治療方法のダウンタイム期間や症状を確認したうえで、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
ハイドロキノン・レチノール(トレチノイン)療法
ハイドロキノン・レチノール療法は、ダウンタイムが比較的出やすい外用治療です。
肌のターンオーバーを強く促すため、使用開始後に赤みやヒリヒリ感、皮むけが起こることがあります。
ハイドロキノン・レチノール共に濃度が高いほど刺激を感じやすく、人によっては数日から1〜2週間ほど赤みが続く場合もあります。
ただし、症状が出ても時間の経過とともに自然に落ち着いていくことが多いです。
赤みや刺激が強い場合は使用頻度を減らしたり、一時的に中止したりする判断が必要となるため、早めに医師へ相談することが重要です。
レーザー
レーザー治療は、1〜2週間程度のダウンタイムが生じやすいシミ取り治療です。
シミの原因となっているメラニン色素を破壊する施術方法で、照射後に赤みやヒリつきが出ることがあります。
数日後にかさぶたができ、7〜10日ほどで自然に剥がれるケースが多いです。
この期間中に無理に触ったり剥がしたりすると、色素沈着につながる可能性があるため注意が必要です。
また、レーザーの種類や出力、照射部位によっても経過は異なります。
ダウンタイム中の過ごし方やメイクの可否について、事前に確認しておくと安心です。
ルビーブライトニング
ルビーブライトニングは、ダウンタイムが比較的短いレーザー治療です。
低出力のレーザーを使用するため、赤みや腫れが出た場合でも数十分〜長くても1日以内に落ち着きます。
かさぶたができにくく、日常生活への影響が少ない点が特徴です。
シミやそばかす、くすみなどに幅広く対応し、肌への刺激を抑えたい方に選ばれることがあります。
ただし、効果の現れ方や必要な回数には個人差があり、1回で変化を感じにくい場合もあります。
継続的な治療や内服薬との併用を提案されることもあるでしょう。
IPL(光治療)
IPLは、ダウンタイムがほとんどない施術方法です。
レーザーよりも波長域の広い可視光線を使用するため、肌へのダメージが比較的少ない特徴があります。
施術後に腫れや強い痛みが出ることは少なく、施術直後からメイクが可能なケースが多く、仕事や外出への影響が少ない点もポイントです。
人によっては一時的に赤みが出たり、シミ部分が一時的に濃く見える『黒浮き』が起こることもありますが、数日以内に落ち着く場合がほとんどです。
ただし、肌質や体調によって反応の出方は異なるため、施術後は紫外線対策と保湿を丁寧に行いましょう。
ピーリング
ピーリングは、ダウンタイムが短い施術方法です。
薬剤の種類や肌質によって差はありますが、施術後すぐにメイクをして帰宅できるものもあります。
特にグリコール酸や乳酸を使用した薬剤であれば、治療後すぐにメイクが可能な場合が多いです。
これは薬剤の種類によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
施術直後は軽い赤みやヒリつき、かさつきなどを感じる場合がありますが、数時間から数日で落ち着く場合がほとんどで、長期間のダウンタイムを避けたい方に向いた施術です。
エレクトロポレーション・イオン導入
エレクトロポレーションやイオン導入は、ダウンタイムがほとんどない施術方法です。
微弱な電気の力を使って有効成分を肌の奥まで届ける方法で、痛みや赤みが出にくい点が特徴です。
施術後すぐに普段通りの生活が送れるメリットがあります。
ただし、施術直後の肌は一時的に敏感な状態になるため、強い刺激や紫外線は避けましょう。
シミ取り後のダウンタイム中に現れることがある症状
シミ取り後のダウンタイム中に現れることがある症状として、以下の6つが挙げられます。
- 赤み
- 痛み
- 腫れ
- 水膨れ
- かさぶた
- 炎症後色素沈着
ここでは上記6つの症状についてそれぞれ解説します。
赤み
赤みは、シミ取り後に比較的よく見られる症状です。
レーザーの照射によって肌が軽い炎症を起こし、施術直後から数日ほど赤くなることがあります。
赤みの強さや続く期間には個人差があり、肌が敏感な方や照射出力が高かった場合には、やや長引くこともあります。
時間の経過とともに自然に落ち着いていくことが多い症状のため、過度に心配する必要はありません。
赤みが気になる場合は患部の冷却や保湿を行い、刺激を避けて過ごすことが大切です。
痛み
シミ取り後には、日焼け後のようなヒリヒリした痛みを感じることがあります。
これはメラニン色素に反応した刺激によるもので、施術直後から1〜2日程度で落ち着くケースが多いです。
痛みの感じ方には個人差があり、ほとんど気にならない方もいれば、違和感が続く方もいます。
痛みが出た場合は、濡らしたタオルやタオルに包んだ保冷剤でやさしく冷やすと、症状が和らぐことがあります。
冷やしすぎは逆効果になることもあるため、短時間にとどめましょう。
腫れ
シミ取り後、炎症の影響で一時的に血流や水分が増加し、肌に腫れが出ることがあります。
多くの場合、数時間から2〜3日程度で自然に落ち着くため、特別な処置は不要なケースがほとんどです。
施術後は患部を擦ったり触ったりせず、清潔な状態を保つようにしましょう。
ただし、腫れが強い、3日以上長引く、違和感が続くといったときは、医療機関へ相談しましょう。
水膨れ
水膨れは、シミ取り治療でまれに見られる症状の一つです。
レーザー照射後の肌は、軽いやけどに近い状態になるため、体質や照射条件によっては水膨れができることがあります。
見た目が気になりますが、数日ほどで自然に改善する場合が多いです。
ただし、水膨れを自分で破ってしまうと、跡が残る可能性があるため注意が必要です。
触ったり擦ったりせず、清潔な状態を保ちながら経過を見守りましょう。
かさぶた
かさぶたは、シミ取り後のダウンタイム中によく見られる症状の一つです。
レーザーによって反応したメラニン色素が時間とともに肌表面へ押し上げられ、薄いかさぶたになることがあります。
かさぶたは点状や膜状で形成されることが多く、1〜2週間程度で自然に剥がれます。
無理に剥がすと色素沈着や傷跡につながる可能性があるため、自然に取れるのを待ちましょう。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は、施術からしばらく経ってから現れることがある症状です。
シミ取り後の炎症によってメラニンが一時的に増え、施術部位が以前より濃く見える場合があります。
施術後数週間から1か月程度で現れ、肌のターンオーバーによって数か月かけて薄くなっていくケースが多いです。
ただし、回復までの期間には個人差があります。
気になる場合は医師に相談し、適切なケア方法を確認することをおすすめします。
シミ取り後のダウンタイム中の過ごし方
シミ取り後のダウンタイム中は、肌への刺激を避け、肌を守るケアを徹底することが大切です。
具体的には以下のポイントを押さえて過ごすようにしましょう。
- 肌に刺激を与えないようにする
- 紫外線対策を徹底する
- 保湿ケアを徹底する
- 医師の指示に従って保護テープを使用する
- 激しい運動や長風呂は控える
- 化粧は症状が治まってからする
ここでは上記6つのポイントについてそれぞれ解説します。
肌に刺激を与えないようにする
シミ取り後のダウンタイム中は、施術部位に刺激を与えないようにすることが大切です。
シミ取り直後の肌は軽いやけどに近い状態になっているため、強く擦ったり、無意識に触ったりすると、かさぶたが剥がれたり、炎症が長引いたりする可能性があります。
洗顔時は泡でやさしく洗い、タオルで拭くときも軽く押さえて水分を吸い取るようにしましょう。
紫外線対策を徹底する
ダウンタイム中は紫外線対策を徹底しましょう。
施術後の肌は紫外線の影響を受けやすく、日焼けによって炎症や色素沈着が起こりやすくなります。
外出時は日焼け止めを使用し、帽子や日傘、UVカット衣類なども併用するのがおすすめです。
紫外線は曇りの日や室内でも届くため、天候に関係なく対策を続けることが大切です。
日焼け止めはPA・SPF値の高いものを選び、2〜3時間おきにこまめに塗り直すようにしましょう。
保湿ケアを徹底する
施術後の肌は乾燥しやすく、水分が不足すると刺激を感じやすくなるため、低刺激で保湿力の高い化粧品を使い、肌をやさしくケアしましょう。
濃度の高い有効成分は刺激になることがあるため、成分表示を確認することも大切です。
敏感肌向けの商品によく配合されている『セラミド』や『スクワラン』は、肌のバリア機能をサポートしてくれるため、上記のような成分が配合されている商品を選ぶと良いでしょう。
医師の指示に従って保護テープを使用する
保護テープは、外部からの摩擦や乾燥などの刺激、雑菌の侵入などを防ぐ大切な役割があります。
見た目が気になっても、自己判断で剥がすのは控えましょう。
医師から指示された期間まで剥がさず、そのまま使用することが重要です。
テープが自然に剥がれたり、汚れたりした場合は、医師に相談しましょう。
テープが剥がれてしまった場合の対処法についてあらかじめ聞いておくと、慌てずに対処できます。
激しい運動や長風呂は控える
体温が上がる行動は、ダウンタイム中はなるべく控えましょう。
特に激しい運動や長風呂、サウナなどは血行を促進し、赤みや腫れが長引く原因になることがあります。
また、汗が患部に刺激を与える可能性もあるため注意が必要です。
施術後1〜2日は散歩や軽いストレッチ程度にとどめ、無理をしないようにしましょう。
体を動かした後は、清潔なタオルでやさしく汗を拭き取ることが大切です。
化粧は症状が治まってからする
レーザーを当てていない部位は当日から可能な場合もありますが、施術部位の化粧は赤みやヒリつきが落ち着いてからにしましょう。
無理に化粧をすると刺激となり、回復を妨げる恐れがあります。
シミ取り後は肌への刺激を抑えるため、なるべく低刺激の化粧品を選ぶのがおすすめです。
シミ取り後のダウンタイムに関するよくある質問
シミ取り後のダウンタイムに関するよくある質問をまとめました。
- シミ取り後の色素沈着が消えない場合の対処法は?
- シミ取り後の保護テープはいつまで貼るべき?
- シミ取り後は仕事を休むべき?
- ダウンタイム中のシミやかさぶたの隠し方は?
ここでは上記4つの質問についてそれぞれ解説します。
シミ取り後の色素沈着が消えない場合の対処法は?
シミ取り後の色素沈着が消えない場合の対処法は、主に3つあります。
| 外用薬の使用 | 『トレチノイン』や『ハイドロキノン』などの使用により、メラニン色素の排出を促したり、メラニン生成を抑制したりすることで改善が期待できる |
|---|---|
| 内服薬の服用 | 『シナール』『トラネキサム酸』『ハイチオール』『ユベラ』などの使用により、肌の内側から症状の改善が期待できる |
| アドバテックスレーザーなどの施術 | 真皮層にメラニン色素が沈着してしまっている場合に有効な施術方法 |
1年以上色素沈着が消えない場合、セルフケアでは改善が難しい可能性があるため、自己判断でケアを続けるのではなく、早めに医師に相談して治療方針を決めることが大切です。
シミ取り後の保護テープはいつまで貼るべき?
保護テープは、医師の指示がある期間は貼り続ける必要があります。
一般的には1週間〜10日前後を目安とされることが多いものの、肌質や施術内容によって期間は異なります。
テープには摩擦や乾燥から患部を守る役割があるため、自己判断で早く剥がすと回復を妨げる可能性があります。
自然に剥がれた場合や汚れた場合の対応も、事前に確認しておくと良いでしょう。
シミ取り後は仕事を休むべき?
基本的にシミ取り後に仕事を休む必要はありません。
赤みや薄いかさぶたが出ることはありますが、日常業務に大きな支障が出るケースは少ないとされています。
部分的な治療であれば、メイクやマスクでカバーできることもあります。
ただし、全顔治療や人前に立つ仕事の場合は、保護テープや赤みが気になることもあるでしょう。
その場合は、施術日を調整したり、在宅勤務を検討したりするなど、無理のないスケジュールを組むことが大切です。
ダウンタイム中のシミやかさぶたの隠し方は?
症状が軽い場合は、低刺激のファンデーションやコンシーラーでカバーできることがあります。
ただし、刺激の強い化粧品を使ったり、強く擦ったりするのは避けましょう。
マスクや帽子を活用したり、肌色の保護テープで目立ちにくくしたりする選択肢もありますが、可能であればメイクを控え、肌への負担を抑えることをおすすめします。
まとめ
シミ取りのダウンタイムは、施術方法によって数時間から1〜2週間程度と幅があります。
赤みや痛み、かさぶた、色素沈着などの症状が現れることもありますが、時間の経過とともに落ち着いていくケースが多いです。
ダウンタイム中は肌への刺激を避け、紫外線対策と保湿ケアを徹底し、保護テープの使用など医師の指示を守ることが重要になります。
症状が長引いたり不安を感じたりした場合は、自己判断せずに医療機関へ相談しましょう。
千里皮膚科では、幅広いシミ取り治療方法に対応しています。
肌への負担やダウンタイム期間など、希望に合った治療方法を提案可能なため、シミにお悩みの方はぜひ当院までご相談ください。
監修医師紹介
院長
花岡 佑真
経歴
- 2005年智辯学園和歌山中学校・高等学校 卒業
- 2011年大阪大学医学部 卒業関西労災病院 初期研修医
- 2013年関西労災病院 皮膚科
- 2015年大阪みなと中央病院 形成外科
- 2016年大阪大学大学院医学系研究科皮膚科 特任研究員(形成外科診療にも従事)大阪国際がんセンター 腫瘍皮膚科
- 2018年大阪大学大学院医学系研究科皮膚科 特任助教
- 2020年大阪大学大学院医学系研究科皮膚科 病棟医長
- 2021年10月千里皮膚科 開院
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定皮膚科専門医
- 難病指定医
- 日本皮膚科学会所属
- 日本形成外科学会所属
- 日本皮膚外科学会所属
- 日本皮膚悪性腫瘍学会所属
- 日本美容皮膚科学会所属
